人間の食事でも食の不安が問題になっています。
賞味期限が切れた食材を加工して販売していたり、添加物をたくさん使用していたり、といったことが問題として挙げられています。
そのため、購入先を厳しく選定したり無農薬や有機栽培のものを購入する人が増えました。
これと同じことがキャットフードでも起こっています。

キャットフードに関して使用する原材料への厳しい規制はありません。
『愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律』という通称ペットフード安全法という法律はあります。
しかし、これには抜け道がいくつかあるため、厳しいとは言えないのです。
たとえば、原材料は添加物を含む全てのものを表示しなければならないとなっています。
ただ、これの表記の前に『原則的に』と書かれています。
そのため、言い換えると例外があってもよいということになってしまいます。

また、ペットフード安全法では人間の基準以上に使用が許可されている添加物もあります。
エトキシキンというベトナム戦争では枯葉剤として使用された添加物があります。
これはキャットフードでは酸化防止剤として使用されることがありますが、日本では人には使用が禁止されています。
このように人間に使用が禁止されているのにペットフードには使用してよいものがあるのです。

そこで、愛猫の健康を守るためにもペットフード安全法以上に厳しくキャットフードを選別するようにしましょう。
きっと、高級なオーガニックで添加物不使用のキャットフードなら安心して与えられると考える人もいるでしょう。
たしかに食材にこだわって作ったものは安心して購入できます。
ただし、食材にこだわればその分価格が高くなります。
良いフードも長く食べ続けなければ意味がないので購入が続けられる価格帯で納得のものを探しましょう。
エトキシキンのように人間には使用できない添加物が入っていないか、賞味期限が他よりも圧倒的に長くないかなど品質表示で確認しましょう。
また、フード会社のホームページを見れば原材料や加工風景など詳細が見れるところもあります。
自分で安心安全と納得できる企業を探して購入するようにしましょう。